内容説明
一八七一年(明治四)デンマークの大北電信会社によって上海‐長崎‐ウラジオストック間に海底ケーブルが敷設され、いよいよ日本も、国際通信網に組み込まれた。長崎支局に赴任したF・コルヴィ、W.ブラムセン、J.ピーターセンら青年通信士たちは、極東の異文化の中で、それぞれに日記、日本研究書、旅行記などを記した。そこには若い感性で捉えた日本が描かれていて、維新期明治の高揚する世相がリアルに迫ってくる。
目次
第1章 フレデリック・コルヴィの長崎滞在記(コルヴィの日記;コルヴィの日本との出会い―函館;長崎でのコルヴィ―一八七四年;長崎での生活―一八七五年;生活上の変化―一八七六年)
第2章 関連史料篇(ブラムセンの『和洋対暦表』;ピーターセンの『日本回想記』;ニールセンの一八七〇年代長崎の思い出;ホスケアの日本訪問記;明治期の大北電信会社)
著者等紹介
長島要一[ナガシマヨウイチ]
コペンハーゲン大学異文化研究・地域研究所DNP特任研究教授、同研究所アジア部部長。1946年、東京生まれ。日本・デンマーク関係史の権威であるとともに、森鴎外、アンデルセンの研究・翻訳家としても知られる。第三回森鴎外記念会賞、第三一回日本翻訳出版賞、2002年コペンハーゲン大学最優秀教師賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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