内容説明
長く心理臨床・精神医学の世界で活躍してきた山中康裕をホストにした豊穣なる対談集。第一部は、自身の主宰する研究会にこころの専門家を招いて、次代を担う若い臨床家へ向けて行われた対談を収録した。時にユーモラスに臨床の真髄を語り、時に現況への鋭い批判の言葉を交えつつ、こころの来し方行く末を縦横に議論した。第二部では、多彩な趣味人でもある著者が、手塚治虫、鶴見俊輔、谷川俊太郎、中村雄二郎、池内紀らを迎えて、さまざまな話題を通してこころの本質を語りつくす。河合隼雄先生への敬愛の念に満ちた追悼対談も収録。
目次
第1部 こころの専門家との対談(空想と現実の間;「疎外されてる人々の側へ寄って行きたい」;ことばと身体感覚;ユング派精神療法と自己治癒力;サイキック・リアリティを読みとる;表現と流れ)
第2部 文化人との対談(詩と心理臨床;山中少年、漫画を持ち込む;エンデを楽しむ;“河合さんと子どもの本”の話をしよう;子どもたちが見えない;箱庭を作ろう!;二階の女)
著者等紹介
山中康裕[ヤマナカヤスヒロ]
医学博士、臨床心理士、カウンセラー。1941年、名古屋市に生まれる。1971年、名古屋市立大学大学院医学研究科卒業。名古屋市立大学医学部助手。1974年、名古屋市立大学学内講師。1977年、南山大学文学部助教授。1980年、京都大学教育学部助教授。1992年、京都大学教育学部教授。2001年、京都大学教育学部長、大学院教育学研究科長。第19期日本学術会議会員。2005年、京都大学を退職。京都大学名誉教授。2009年、浜松大学大学院教授。同付属臨床心理教育実践センター長。2012年、浜松大学大学院退職。京都ヘルメス研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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