内容説明
本書は、多くの実例をもとに、宗教カルトや悪質なセミナーからの脱会の方策と離脱した後の回復、そしてカルト団体についての知識と予防などを述べたものです。カルト問題の実務家の経験と研究者による知見をまとめた集大成であり、カルト対応の最良の手引きとして、また、カルト研究の概説書として有用なものとなっています。
目次
第1部 カルト問題のそれぞれの視点(「カルト現象」は増大しているか;現代の社会問題としてのカルト ほか)
第2部 脱カルトのための対応の手引き(大切な人と心を通じ合わせるために―対話のための第一歩;コミュニケーションの回復から脱会へ向けて ほか)
第3部 回復―脱会後の困難さ(脱会から始まる闘い―回復の長い過程;脱会後遺症の克服 ほか)
第4部 社会に向けて―啓発と予防(カルト予防の社会的責任;キャンパスにおけるカルト問題とその対策 ほか)
第5部 資料集(集団健康度測定目録;参考文献録 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mittsko
5
カルト問題に関心のある方、必携の一冊。私がいたく信頼する「日本脱カルト協会」が総力をあげた、書名にあるとおりの手引書…(ΦωΦ) 初版09年、14年にでたのがこの改訂版。カルト問題を実例とともに整理し、脱カルト対応を手引きし、脱会後の困難と課題をかかげ、社会や学校に向けカルト予防策を示し、豊かな資料集を付す。18人の執筆者の筆致はいずれもていねいだ。惜しむらくは、扱う範囲が、宗教団体とスピリチュアル系、自己啓発系までで、企業や政治団体のような世俗的カルトは含まれない点。もちろんこれはないものねだりである。2019/10/04
usurakage
3
「カルト」という響きから、なにか日本の闇のような、通常のメディアに出てこないものとして、半分興味本位で読んだもの。 具体的な事例を読むにつれ、被害者の周りの人たちの悲惨さを憶えた。2015/02/12
Akio Kudo
1
★★★★ カルトに入ると脱会させるのが如何に困難か、カルトの精神支配が強力なことを思い知る2022/08/18
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