内容説明
「発達障碍」診断の濫用は逆に子どものこころを置き去りにし、今や脳は見てもこころは見ない臨床家がどんどん産み出されている―そうした現実のなか、二人の児童精神科医が子どものこころの臨床の真髄を語る。
目次
1 子どものこころの臨床をめぐって(子どもの精神科医療の現状;国際診断基準DSMについて;どのようにして子どもの精神科医になったか;子ども時代と戦争体験 ほか)
2 昨今の発達障碍ブームについて(何でも発達障碍という時代;障碍の理解と子どもの理解;脳の異常と心の問題は別物;母原病時代の反動 ほか)
著者等紹介
小倉清[オグラキヨシ]
クリニックおぐら(院長)、精神科医。1932年生まれ。1958年慶應義塾大学医学部卒業
村田豊久[ムラタトヨヒサ]
村田子ども心理教育相談所(所長)、精神科医。1935年生まれ。1961年九州大学医学部卒業
小林隆児[コバヤシリュウジ]
大正大学人間学部臨床心理学科(教授)、精神科医。1949年生まれ。1975年九州大学医学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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