内容説明
「きれい」という感覚は主観的なものであり、真理ではない。それでも私たちは各々が都合よく決めた「美しさ」や「清潔さ」の概念に執着し、行き過ぎた「潔癖」に陥ってしまうことさえある。では、本当に清らかに生きるにはどうすればよいのか?お釈迦さまが説かれた「清争」にその答えがある。「きれい」の錯覚から抜け出し、清らかに生きるための智慧と具体的方法を紹介。
目次
第1章 「きれい」と「汚い」の舞台裏(「清潔」についての大きな錯覚;「美」についての大きな錯覚;不幸を招く「美」;仏教が推薦する「美」;外見の美と心の美)
第2章 妄想という汚物(主観というフィルター;主観による判断;貧・瞋・痴による支配;妄想の無限の回転;妄想に囚われた人々;美しい世界を創造するのは自分次第)
第3章 潔癖症の正体(「完璧な自己イメージ」の罠;人生に常につきまとう葛藤;子供の人生の破壊者;生命が何かを認識する過程;認識世界は幻想;解脱の境地へ)
第4章 心の「クリーン度」をチェックする(善悪の基準と自己観察;お釈迦さまの説いた善悪の基準;自分の心に潜む“思考”という名の悪魔;悪思考をなくすための具体的方法)
第5章 絶対的清浄への道(悪思考のパターンから抜け出す訓練;心をきれいに保つ随念;苦しみの彼方の絶対的清浄;中途半端な認識のメカニズム;妄想のループを切るための修行;瞑想の実践的プログラム;解脱のための真理;仏道修行の真髄)
著者等紹介
アルボムッレ・スマナサーラ[アルボムッレスマナサーラ][Alubomulle Sumanasara]
スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年4月、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。スリランカの国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとったのち、1980年に国費留学生として来日。駒澤大学大学院博士課程で道元の思想を研究。現在は(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事。メディア出演や全国での講演活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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