内容説明
資本主義が本来の牙を剥きはじめた今、『資本論』を学ぶ中で、成長していく若者たちの、生活する権利、生きる権利、幸福になる権利を守るための闘いがはじまった。「俺たちはモノじゃない!!」マルクスの名著『資本論』が、現代を舞台としたストーリーで一気にわかる。
目次
1 派遣労働者たちは今(派遣切りがはじまる;居酒屋兆治;1968~1969年)
2 資本論を学ぶ(労働力の商品化とは?;剰余価値を生み出す仕組み;資本の蓄積と失業の関係とは?)
3 闘いがはじまる(俺たちの闘い;立ち上がる非正規労働者たち;そして、明日へ)
著者等紹介
的場昭弘[マトバアキヒロ]
神奈川大学経済学部教授。1952年、宮崎県生まれ。1984年、慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。一橋大学社会科学古典資料センター助手、東京造形大学助教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
荒野の狼
2
一般読者向けのマルクス関係の本を多数執筆している的場昭弘監修の漫画。2009年出版の本で2008年12月31日から2009年1月5日にかけて東京・日比谷公園で作られた「年越し派遣村」の話も登場。現代の派遣労働者の若者3人が不当解雇に対してどう対処していくかを、1968年から1969年に全共闘で大学紛争を闘った経験のある居酒屋の店主が相談に乗るという構成。この過程で過去の大学紛争の歴史、マルクスの資本論、現代の派遣の問題、労働組合などが無理なく説明されていく。2018/02/15
オランジーナ@
1
資本論ブームの頃によく出版された本の類い。2018/06/29