感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
愛希
8
短編集。表題作は主人と犬のような関係の2人。立場逆転したのにビックリしたけどすぐ暴力に走る彼はとてつもなく弱かったんだなと。裏切られても最後まで受け入れるポチの愛がすごい。これと監禁ものの『嫌』と強面のおっさんと高校生の『セルロイドパラダイス』が好き。全体的に無理矢理で痛々しいシーンが多いけど比較的ハッピーエンドが多い。痛くて切ないけどラストの余韻やキャラの不器用さがすごく好き。 ★★★★☆2016/02/02
いくぼ
5
読んだことがあると思ったら、旧版を中学生のときに持っていた。そのときは手放してしまったけど、今なら絶対に手放さないな。ほの暗く、胸に突き刺さる話ばかり。人物の関係やもの言いたげな表情がとても好き。『セルロイドパラダイス』は話をしっかり覚えていた!2015/06/14
まひる
1
ハッピーエンドもあるけれど、退廃的、刹那的に感じてしまう。それが絡み合う人達の心がそうなのかもしれないし、小野塚さんの作風なのか絵柄からの印象なのか分からないくらい、独特な世界観で融合した作品になっている。凄いな!2010/10/21
ミナト
0
ポチとご主人様の関係を築いていたふたりの立場が逆転し今度は平等な恋人になる話『僕は天使ぢゃないよ』が好き。 小野塚さんは夏の日を切り取ったような物語が多くて好きです。皮を剥がれた下の、むき出しの何かのような。2015/07/01
ayano
0
短編集。いずれもなんというか閉そく感というか緊張感というか、言葉にしにくいぎりぎりの感じがすごくハマる。面白かった。2012/11/29