感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yumicomachi
4
仙台在住の詩人・秋亜綺羅さんの個人誌。今回、歌人・嶋田さくらこさんの連作を目当てに入手し、そしてそれは本当に素敵な作品だったのだけど、(「ひかり降るふるえつつ咲くさくらばな人を愛してやまないならば」等)それ意外の詩や評論や戯曲も、とても良かった。特に、井伏銀太郎さんの「イーハトーヴの雪」は、震災直後、遺体安置所になったある中学校の体育館で、ひとり、遺体に語りかけつづける男の物語で、こう書くと陰鬱だけれど、決してそれだけではない心に残る戯曲だった。 装丁がかわいらしいし、本文の紙の手触りがいい。2015/04/13
ふう
2
先週読了のビブリア古書堂・栞子さんの5。 第三話・寺山修司『われに五月を』についてコメントしたばかりでした。寺山修司つながりで今週、秋亜綺羅の詩をまとめて読んでいたら、見つけました。この号に金澤一志さんの評論「寺山修司とVOU」が掲載されていました。処女作品集『われに五月を』と、そのなかの詩の位置づけも言及されていて・・。 2015/04/12