内容説明
ミル・マルクス関係を再検証。マルクスのミル批判の問題点を摘出し、両者の社会思想の特徴を対比的に検出してその今日的意味を探るとともに、ミル停止状態論の視角から成長至上主義的な現代世界の情況を俯瞰する。あわせてミル・マルクス関係の考察に大きな足跡を残した杉原四郎の研究の軌跡を辿る。
目次
第1章 マルクスのJ.S.ミル批判再審(生産・分配2分論批判;利潤論批判 ほか)
第2章 J.S.ミルとマルクス―株式会社論と協同組合論(ミルの株式会社論と協同組合論;マルクスの株式会社論と協同組合論 ほか)
第3章 ミル停止状態論と現代(経済成長と停止状態―スミス・リカード・ミル;成長の限界と現代 ほか)
第4章 経済成長の前提条件(農業基礎論の理論的系譜;関連する諸問題)
第5章 マルクスからJ.S.ミルへ―杉原四郎の研究視座の転換(マルクス・アゲインスト・ミル(前半期)
マルクスからミルへ(後半期))
著者等紹介
武田信照[タケダノブテル]
1938年長崎県に生まれる。1969年大阪市立大学大学院経済学研究科博士課程修了。愛知大学法経学部講師。1985年愛知大学法経学部教授(1989年学部改組で経済学部教授)。1999年愛知大学学長・理事長。現在、愛知大学名誉教授。経済学博士(大阪市立大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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