内容説明
横浜ベイスターズ村田選手の長男・閏哉(じゅんや)くんは早産のため712グラムで生まれNICU(新生児集中治療室)に入院した。その後手術のため転院が必要になるが、受け入れてくれる病院が見つからず、新生児医療をとりまく厳しい現実に直面する。
目次
カラーグラフィック
はじめに
俺と閏哉と野球
閏哉との1年
新生児医療の現状と今後
私の体験談
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐藤光弘
3
2006年2月7日。村田家に長男の閏哉(じゅんや)君が誕生する。わずか712g。 転院した「こども医療センター」の豊島医師は夫妻に徹底的に寄り添い、親身になって治療方針を話し合っていく。 家族の祈りと、奮闘と、懸命の医療が実を結び、ひとつひとつ壁を乗り越えていく様は、涙なくして読みすすめることはできない。 「他人なれどもかたらひぬれば命にも替るぞかし」 村田家の皆さんと、豊島医師と、あの時の自分と、その時の仲間と、いろんな人と「対話」ができた素晴らしい時間だった。 対話こそ、人生の困難を乗り越える力だ。 2019/06/21
yu-ko
2
私も娘を潤哉くんと同じくらいで生んでしまったので私の経験したNICUの時期とシンクロしました。豊島先生の章だけでもたくさんの人に読んでほしい。2011/02/12
関東のカササギ
1
素晴らしい本でした。村田選手のお話だけではなく、豊島先生による新生児医療の現状と今後についてのレポート、低体重児を出産された方の体験談と、とても充実しています。2024/08/25