内容説明
本書は、対立する経済主体間でどのような相互関連があるかを分析したり、経済活動の合理性を大所高所から論ずるものではなく、債権者あるいは債務者という一つの経済主体(多くの場合には企業である)を分析の対象とするものである。具体的には、その意思決定のメカニズムについて検証するとともに、不良債権の解消に向けて求められる諸策を探ることが目的である。
目次
不良債権の現状と研究目的
第1部 債権者に着目して(期待効用仮説に基づく債権者の行動分析;プロスペクト理論の視点から見た債権者の行動分析;債権放棄に関する現行制度の問題;資産査定の実態;情報開示のあり方)
第2部 債務者に着目して(事業再生に伴う組織再編;事業評価と資産評価;事業譲渡と課税の公平)
まとめ
ケーススタディー 実例に着目して
著者等紹介
高橋隆明[タカハシタカアキ]
1955年3月生まれ。早稲田大学法学部卒業後、日産自動車株式会社入社。日産火災(現損保ジャパン)に転じ、愛媛県今治支社勤務後、社命によりドイツ留学。国際部勤務後、再度の社命により欧州各国に留学。帰国後、融資部に異動。業務課長・審査課長として不良債権の回収、融資実行審査の責任者の職を歴任。2000年に独立し事業再生専門のコンサルタントとして正統派の事業再生を実施している。株式会社千代田キャピタルマネージメント代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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