内容説明
この日本経済を停滞の深遠に陥れたデフレをもたらしたものこそ、1989年以降の日本銀行による過度に引き締め気味の金融政策なのである。
目次
第1章 自民党はなぜ大敗したのか
第2章 デフレとは何か?
第3章 デフレで誰が困るのか?
第4章 デフレは日銀が起こしている
第5章 デフレから脱却するには、どうしたらよいか
第6章 日銀のウソを暴く私の国会論戦(歴代日銀総裁に質す)
第7章 政界で金融理論がわかっている人はいるのか(日本再生のシナリオは描けるか)
著者等紹介
山本幸三[ヤマモトコウゾウ]
衆議院議員(比例九州選出)。1948年福岡県生まれ。東京大学経済学部卒業後、1971年大蔵省入省。コーネル大学経営大学院MBA修了。ハーバード大学国際問題研究所客員研究員、大蔵大臣秘書官、九州国際大学講師を経て、1993年衆議院初当選。現在五期目。経済産業副大臣、衆議院法務委員長を経て、現在、自由民主党政務調査会副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Katsuaki Mori
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2013/01/01-2013/01/012013/01/01
tacacuro
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デフレ脱却のためのインフレ目標政策の必要性を、金融政策を巡る歴代日銀総裁との国会での激しい論戦を引用しつつ、非常にわかりやすく解説。アベノミクスの第一の矢である「大胆な金融緩和」政策の原点ともいえる書。あまりにも主張が明確でわかりやすいので、「金融政策は紐を引っ張ること(引き締め)はできるが、紐を押すこと(緩和)はできない」といういわゆる「金融政策紐仮説」論者から脱却してしまいそうだ。2015/02/16
はこざき
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現在のデフレ状況化の根本の原因は日銀の金融政策にあると主張する山本幸三氏が自身の質疑を引用して解説。難しい経済の用語を分かりやすく解説し、かつどうすればこのデフレから脱却することができるのかを指南している。山本氏のこの本書の主張は、第二次安倍政権でようやく取り入れられようとしているのでそちらにも注目したい。2013/01/04
Great Eagle
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先輩の書いた本ということで取り敢えず読んでみたのですが、予想以上に読み応えがありました。今関心の高いデフレを克服するのに、マネタリーベースを増加させるという主張を日銀総裁に投げつけてきた著者の理論的な背景を記した本です。2010/10/29