内容説明
常識を疑う!仮説検証を繰り返しても“解”は得られない。未来を切り開く創造的思考法。
目次
第1章 論理思考は万能ではない(事実の嘘;因果関係の嘘;MECEの嘘;論理思考の誤解)
第2章 未来を見る(論理思考の正しい使い方;価値観とは何か;自己理解の方法;未来からの選択)
第3章 調和する力(創造的な仮説を生み出す;調和のためのコミュニケーション;組織を変える;成長のために)
第4章 提案の本質(提案はなぜ失敗するか;調和する提案;「何か」を問う)
著者等紹介
松丘啓司[マツオカケイジ]
エム・アイ・アソシエイツ株式会社代表取締役。1986年に東京大学法学部を卒業後、アクセンチュアのコンサルタントとして企業変革プロジェクトを50件以上遂行。同社のパートナー職を6年間務めた後、2003年にエム・アイ・アソシエイツ株式会社を設立し、クライアントの人材力と組織力向上のためのサービスに従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まーみ
5
「提案」を意味あるもの、受け入れてもらえるものにするためには、論理的に説明することが必ずしも上手くいくわけではない。相手の価値観を深く理解するためのコミュニケーションが重要。提案を強制するでもなく、相手との妥協点に落ち着くでもなく、調和することで新しい策を創造することが、需要がある程度満たされている現代において必要なこと。論理的を意識しすぎると、つい強制してしまったり、新しい視点に目が行かなくなりますよという注意喚起の本。頭が良く、人間性も高い著者なんだろうなというのをとても感じました。2016/10/30
sab
4
論理思考はツールであって意思決定を行う主体ではない。そもそも構築する仮説に主観が混じるものである。仮説が裏付けられたからそれが絶対的に正しいということはビジネスの世界ではあり得ない。なにかを伝えるということは、対象と調和することであり、論理思考はあくまでも伝え方・納得のさせ方の一要素に過ぎない。大事なことは主観・主張を持つことと、それを相手が求めていることと調和させること。それを伝え、納得させるためのツールが論理思考なのだ。2021/06/23
kota
2
本書は、ビジネスにおいて論理思考がすべてではないということを再考させてくれる良書。論理思考だけで意思決定はできない。意思決定のプロセスには論理と非論理が混在する。それば、論理思考と主観的な主張の組み合わせである。主観的な主張をするということは何かを選択すること。選択する際の基準、判断の軸となるのが自身の価値観。この価値観を自己理解し、価値観に基づく信念を持つことが必要。組織レベルの観点では、一人ひとりの価値観を、強制でもなく、妥協でもなく、調和させることで創造的な価値を生み出す。2020/03/07
復活!! あくびちゃん!
2
良書。題名とは異なり、決して「論理思考」を否定しているものではなく、それをより深くするための方法が書いてある。『主張とは本来、主観的なものだ。…論理思考は、その主張を客観的に見せるためのレトリックである』と『ビジネスにおける重要な選択は、実際のところ、人の価値観によって行われている』は納得。読み易く、分かり易い内容で、特に、「論理思考」系の本をよく読む読者には、是非一度読んでもらいたい。超オススメです。2010/02/20
勇03
1
良書。2015/03/01
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