目次
村上春樹長編小説の謎・問題・論点総覧
解読実例(青豆とは何か?;『シンフォニエッタ』とプラハの春;1984年のギリヤーク人;二つの月と『ペーパー・ムーン』と『ある愛の詩』;ゴムの木の花言葉は;リトル・ピープル、空気さなぎ、双子;カラマーゾフと天吾の「発作」;一九三〇年代の満州鉄道についての本;題名のない本)
著者等紹介
根本治久[ネモトハルヒサ]
早稲田大学第一文学部哲学科卒業。村上春樹スタディーズ1~5、2000‐2004、2005‐2007、2008‐2010、村上春樹スタディ・ブックス1~15など村上春樹研究書を多数企画編集。村上春樹スタディーズ編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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⭐︎治栄⭐︎
2
『小説家は表現しづらいものの外周を言葉でしっかり固めて作品を作り、丸ごとを読む人に引き渡す。(中略)読んでいるうちに読者が、作品の中に小説家が言葉で包み込んでいる真実を発見してくれれば、こんなに嬉しいことはない。』と、いう村上春樹さんの発言から著者作品の謎を提言している本書。シリーズ物だが今回は本作だけで打ち止めにするが、謎と思う視点は似通った部分が本書でも焦点を当てて記述されていたので、「あーそうだよね!」って感じで読めた。今年は村上春樹さん著書の再読も多く取り入れながら読書を楽しみたいと思った。2022/02/03