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内容説明
黒い描線と抑制された色彩、戦後の虚無感を表出したビュフェ―代表作約100点を収録する待望の画集。20歳という若さで鮮烈なデビューを果たし、第二次世界大戦後の具象画壇で華々しくも孤独に生きた画家、ビュフェ。世界で唯一のベルナール・ビュフェ美術館(静岡県)所蔵、2000点以上を誇る屈指のコレクションから代表作で構成する初の作品集。
目次
1940s
1950s
継ぎ目に沿って埋められているもの―ベルナール・ビュフェの導火線
苛立つ線の画家
ダークナイト
1960s
1970s
1980‐1999
ビュフェのたたかい
ベルナール・ビュッフェとわれわれの時代
ビュフェが交流した作家たち―絵画と文学の交差点
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Punk!Punk!Punk!
1
家にゴーギャン、シャガール、そしてビュフェの画集があり、特にビュフェの絵が好きだった。神経質までの線へのこだわり、静物や風景と人物も同じ線で描かれる為に全てが空虚な感じを抱く。道化師でさえ、哀しい佇まい。しかし彼の絵はアナベルと結婚によって大きく変貌し、描かれる題材や線は同じでも生への力強さが描かれるようになった。それは複数の線や色使いに現れている。晩年は病で右手が麻痺し死を決意する。1999年の事であった。画家の存在は作品の中に在り、死んでも永遠に作品がこの世にある限り観る人の中で生き続けるように思う。2014/11/09
abaoaquagga
0
壁、空、海のすべてが冷え冷えとした灰色で、暖炉に火は灯らず、サーカスや海水浴ですら欠片も楽しそうには見えない。時たま用いられる鮮やかな色彩も、生命力よりはむしろ苛烈さを強調するようだ(「狂女」「皮を剥がれた人体」)。かと言ってそこには様式美的な頽廃も、こちらに救いを求める叫び声もない。あるのはただ、ぽっかりと空いた虚ろさのみ。それは、社会情勢や世間の評価とは無関係に、ビュフェ個人がありのまま行った呼吸のようなものかもしれず、ならばマンネリとの評価もごく当たり前のことなのかもしれない。2025/04/20
doctor bessy
0
美術を見たいと思い、図書館の書架に置いていた一番小さい画集がこれだった。体が細長い無表情な人たちなど、作品の価値はさっぱり分からない。いくつか好きだなと思える作品はあった。2024/08/13
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