内容説明
本書は十二経脈と奇経八脈、およびその経筋や絡脈の病候を系統的に網羅したものである。各経脈について、おもに(1)本経が内循する本臓(腑)の病候、(2)本経が外循する肢体や体表部分の病候、(3)本経と関連のある臓腑・組織・器官の病候、(4)本経の経筋・絡脈の病候、の4項目に分けて解説をおこなっている。また、これらをベースに、さらに虚実寒熱の四綱弁証を加えることで、取経論治の治療原則と取穴法則および必要な手技を確立し、より完全で系統的鍼灸の弁証論治を目指している。
目次
第1章 十二経脈の病候弁証と鍼灸論治(手の太陰肺経;手の陽明大腸経;足の陽明胃経;足の太陰脾経;手の少陰心経 ほか)
第2章 奇経八脈の病候弁証と鍼灸論治(督脈;任脈;衝脈;帯脈 ほか)
付録
著者等紹介
張吉[チョウキチ]
男性。北京中医薬大学教授。主任医師・博士課程指導教官。第二回全国老中医薬専家学術経験継承プログラム指導教官。中国政府から特別報奨を授与される。中医臨床および教育に40数年従事。出版著書は15部。そのうち『内経病候弁証』と『経脈病候弁証論治学』は中医学界に大きな影響を与えた。発表論文は40篇。いくつもの国家教委博士点基金会科研課題の責任者を担当。そのうち「十四経病候弁証及取穴規律」は科研成果三等を受賞。アメリカ・日本・イタリア・フランスなどにおいて学術交流を行っており、中医界における評価も高い
鈴木達也[スズキタツヤ]
1971年福島県生まれ。1994年信州大学繊維学部機能機械科卒業。2002年天津中医学院(現・天津中医薬大学)中医系本科卒業。2002年~2003年同学院第一附属医院にてインターン実習。2004年中医師免許(中国国家資格)取得。2007年赤門鍼灸柔整専門学校卒業。はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師免許取得。2007年6月有朋堂鍼灸治療院開院(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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