出版社内容情報
映画『ルンタ』(池谷薫監督)の理解を深める1冊
今日もまた、愛する人びとが燃えていく──。
“ダライ・ラマの建築家”こと中原一博による渾身のレポート!
2008年〜2015年4月までの全焼身者143名の詳細な記録も収載。故郷の解放と法王ダライ・ラマの帰還を叫びながら、自らの身体を〈灯明〉と化し、中国政府の圧政に抗議し続けるチベット人たち。この異常事態はいつまで続くのか? ダライ・ラマに招かれ、30年にわたってダラムサラに暮らすひとりの日本人建築家が、焼身者たちの貴重な命の記録として、人びとの最期の訴えと現地の実情を克明に報告する。
【著者略歴】
中原一博(なかはら・かずひろ)1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学第一文学部仏文学科、理工学部建築学科卒。インド北部のラダックを旅行中、チベット仏教建築に魅せられ、卒業論文のテーマにしたのが縁で、チベット亡命政府との運命的な出会いを果たす。85年、専属建築家としてダラムサラに家族とともに移住。亡命政府の庁舎や僧院、学校など、数多くの建築物を手がける。97年、NGO「ルンタ・プロジェクト」を発足。チベット本土でデモを行い、刑務所で拷問を受けた後インドに逃れた元政治犯の支援を開始する。自ら資金を集め、設計も担当した「ルンタハウス」内で、彼らの学習・就労支援を行う。08年、チベット全土で抗議活動が湧き起こると「チベットNOW@ルンタ」のサイトを立ち上げ、チベット人の非暴力の闘いを連日のように発信。翌09年に焼身抗議が始まって以降は全ての焼身者の詳細なレポートを送り続ける。
感想・レビュー
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