感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mntmt
22
70年代後半、フィンランドに留学した著者の留学紀行。とてもおもしろく、読めました。長い冬、サウナ、難しそうなフィンランド語。森と湖。フィンランドに魅力を感じます。ユーモアのある著者の人柄にも惹かれます。2017/01/11
myao
20
★★★「杉田玄白の気持ちがよくわかる」。参考書が一冊しかない時代にフィンランド留学をした著者のエッセイ。欲張りでチャレンジ精神旺盛、すべてをぶつけてフィンランド語に挑む著者の姿には大いに励まされ勇気とパワーを頂いた。一生懸命頑張る姿は面白くも素晴らしい。なぜフィンランド語が猫の言葉なのかは本書をお読みください。2014/06/08
湖都
16
約40年前に、著者がフィンランドへ留学した時のお話し。タイプライターやテープや国際電話など、時々ものすごく時代を感じることもあるが、言語や文化などを楽しく紹介してくれる。決して難解な文章ではないのにかっちりしていて、著者のきちんとした人間性も感じる。というか、著者の楽しみながら積極的に勉強する姿勢は留学生の鑑だと思う。印象的なのは、試験に合格しても点(単位)を貰わず、より良い結果を出すために再度試験を受けたこと。私なら可が出たら満足しちゃうなぁ。そこが何かを習得する人との違いなんだろうなぁ。2020/07/08
cithara
13
憧れの国の一つフィンランド。この国のペンパルは過去何人かいたり、Nightwishというメタルバンドが好きだったり。一度も行ったことはないが勝手に親しみを感じている。後にこの国では手紙を書いたり楽器の演奏が盛んに行われているときいた。寒い冬が長いので室内でできる娯楽に関心が集まるかららしい。本書を読んでより興味をもった。日本人と親和性がありそう。言語的にも(文法超難しそう!)日本語と同じような派生をしたらしい。著者は卑下しているけど、とても優秀な学生さんだったに違いない。日本で出版社を興したぐらいだし。 2018/06/04
きゅー
11
フィンランド留学記。フィンランド語についてではなく、主にフィンランドという国と人を描いているから言語学なんて言葉にとんと縁のない私にも楽しく読めた。留学当初は言葉での意思の疎通が難しかったと書かれているが、ルームメイトの名前がタルヤ・サルコヤルビとベサ・リンタマキというんだから、それすら覚えられないのもむべなるかな。この本が書かれてから数十年経っているけれど、フィンランドという国に、このエッセイで書かれている美点がまだそのまま残っていたらなと思わされた。2012/04/09
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