内容説明
腹ペコのオオカミは、ある日、森で病気のコブタを見つけます。コブタが元気になってから食べようと、オオカミは自分の家に連れ帰って看病を始めますが、2匹の近くには彼らを見つめるシニガミさんがいたのです。命の尊さ、人との関わりの大切さを伝える絵本。
著者等紹介
宮西達也[ミヤニシタツヤ]
静岡県在住。日本大学芸術学部美術学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やすらぎ
151
こぶたを食べようとしたオオカミは残酷だね。そんなことないんだよ、やさしさがあるんだよ。それなら、シニガミさんは怖いよね。そんなことないんだよ、深いやさしさがあるんだよ。みんな、いつ生まれたかは知っているけど、いつ死ぬかは知らないんだって。それはシニガミさんだけが知っているヒミツ。でもね、その日は知らないほうがいいんだ。誰かに辛く当たればその日は早くやってくるかもしれないし、誰かを助けたり、自分も大切にして、それと同じくらい大切なことに気づけたら、その日は遠ざかっていくんだって。だから知らなくていいんだよ。2025/10/11
忠犬じろレポ
91
伊坂幸太郎の「死神の精度」のファンタジー版みたいな感じでした。絵本ですからね。(^-^) シニガミにも暖かい心があると言う事ですね。子供たちはどんな感想を持つのかな?2013/06/09
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
78
誰も自分が死ぬ日は知らない。それを知っているのはシニガミさんだけ。シニガミさんはあらゆるものに変身して、命が消えそうな誰かを監視します。今は葉っぱに変身して、病気のコブタを見張っています。そこに空腹の狼が現れます。実はこの狼もシニガミさんの監視下にあります。病気のコブタを食べて病気が移ったら大変と、狼はコブタを家に連れて帰って看病をします。でも、コブタは弱っていくばかり。そこで狼は、危険な崖に咲いている薬草を取りにいく決心をします。『ティラノザウルス』シリーズの宮西達也さんが描くハートウォーミングな絵本。2014/12/30
エンブレムT
64
表紙は黒く、主役は死神。彼(?)の瞳には、病気で死に掛けてるコブタちゃんとハラペコなオオカミさん。正直「絵本としてどうなの!?」ってな設定です。でも、さすが絵本作家として評価の高い宮西達也さん。ちゃんと子供が納得できるところに物語を着地させてました♪・・・ちなみに初読み=子供への読み聞かせ状態だった私。笑ぅせぇるすまんの喪黒福造(子供は、知らんがな・笑)風に気持ち悪~く読んで7歳児から大ブーイングをくらいましたwやー、読み終わってから反省しましたよ。このシニガミさんは、悪意とは無縁の存在でした・・・。2011/08/09
猪子
59
ぐぬぬ…図書館で借りたので表紙カバーが取れない…めくると一体どうなっているんだ…私の生き死にもシニガミさんに握られているのだろうか…ならば、もう少し今期のアニメが終わるぐらいまでは生かして下さい。2015/05/24




