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仙台文庫
ものみな過去にありて

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784904184530
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばっか殿すん

34
いやあ…ゆっくりゆっくり読み進めてましたが、読み終えたくなかった…。知的さとユーモアが混じった独特な文章。そこに加わる愛しさと哀しさ。なんだろこの感じ…と思っていたら、わかりました。夕陽を眺めている時のような感覚です。色々な作品に描かれるあの感じ。なるほどなぁ。2015/03/04

gelatin

11
★★★★(★) 毎日お風呂でちびちびと読んで幸せな一週間だった。いがらしみきおが太宰を好きというのは深く納得できるし、わたしはいがらしみきお越しに太宰を読んでいたのかもしれないと今は思う。抒情とペーソス。ひとりでなければ味わえない種類のことが確かにあって、それは端的に言って夕暮れを見たときの気持ちだ、と。それにしても文章の隅々まで、これまで漫画で読んできて知り馴染んだいがらしみきお以外の何者でもなく、珍しい読書体験だった。2015/01/31

garth

10
いがらしみきおの自伝的エッセイ。「わたしは人の人生は過去にしかないものだと思っていました」と言うように、そのアイデンティティが過去の記憶の集積として語られていく。近年のいがらしみきおのすさまじい達成にいたる道が語られる。「ワタシは気がついた。ばあちゃんが死んだというのに、無くなったものがなにもない。無くなったのはばあちゃんだけです…そう思ったらなんだかばあちゃんがかわいそうでちょっと泣けました」ものみな過去にある。だが、過去には何もないのです。2013/01/05

タマキマタ

9
ゆっくり噛みしめるように時間をかけて読みました。いがらし先生の日常や、様々な思い出を読みながら、読んでいるこちらもいろんな風景や音や匂いを感じました。人は好きじゃないけど人の気配は好き、というのがグッときました。日常は美しい。生きるって、生活って、尊くて寂しくて、でも美しいなぁ。2015/04/01

筋書屋虫六

6
いがらしみきおのあの作品この作品の「あの感じ」に横たわっている暴力的な感触やにおい、違和感のようなものが、過去の記憶の中に生々しくあるんだということが感じられて、もっときちんとこのペーソスを噛みしめつつ読むべきであったか…とか思いました。が、なんだかとても読みやすくて、話の上手なおじさんから何でもない話を少々盛ってもらいつつ面白く聞く時のワクワクする感じで、あっという間に読んじゃいました。タイトルの最初に挿入される細長携帯写真が取りとめなくてなんだか哀しかった。2013/01/02

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