内容説明
ガンジスの聖地をめざす偉大な求法僧がそこに見たものは何か。フランス最高の東洋学者が世界史の中でも特筆すべきその出来事、人間精神の営みをとらえる。日本へ続く仏教研究、文明史に影響を与えた名著の再版。
目次
叙事詩時代の中国
仏教のよび声
西域を越えて
ゴビ奥地のペルシャ絵画
遊牧の民の動揺の前夜に
ギリシャ的仏教の国にあって
ガンジスの聖地へ
仏教の聖地にて
アジャンターの時代、デカンへの旅
僧院都市ナーランダー
ハルシャ、詩人にして王
パミールから敦煌へ
唐の栄光
南海の求法僧
義浄の航海
パゴダの平安
大乗仏教(マハーヤーナ)形而上学の飛翔
仏教の神秘の天空にて
インド美学の啓示
著者等紹介
グルッセ,ルネ[グルッセ,ルネ][Grousset,Ren´e]
フランスの文明史家、東洋学者(1885‐1952)。南フランスガール県生まれ。モンペリエ大学で歴史と地理の学位取得。1912年美術局に入るが14年第1次大戦に従軍し負傷。22年美術局編集長に就き処女作『東洋史』を著し絶賛。25年ギメ博物館次長(後館長)。28年ルーヴル学院教授。33年東洋関係の博物館として著名なチェルヌスキ博物館館長となり次々に東洋学の学術書、啓蒙書を著しこの分野の世界的権威となる。34年『十字軍とイエルサレムのフランク王国の歴史』でゴベール大賞
濱田泰三[ハマダタイゾウ]
1928(昭和3)年、福岡県生まれ。東大仏文科卒。フランス文芸思潮を専攻。大卒後、日本放送協会に入社し主に欧米向け国際放送業務に携わる傍ら、文芸評論等でも注目される。67年早稲田大学講師となり以後、同大図書館長、常任理事等を歴任し、現在、同大名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- 法の精神 〈中巻〉