出版社内容情報
詳細なフェルミ面の構造や情報を得る手法を理論計算と実験結果を比較しながら分かりやすく解説。
内容説明
高い電気伝導度を持つ伝導体では、最も大きな運動エネルギーを持つフェルミ面上の電子がその様々な物性を決めている。そのため、フェルミ面の構造や情報を導き出す研究、“フェルミオロジー”が伝導体の物性解明のための重要な研究分野となっている。本書は、詳細なフェルミ面の構造や情報を得る手法を理論計算と実験結果を比較しながら分かりやすく解説する。フェルミオロジーの世界へ扉を開きフェルミ面構造研究の道しるべとなる書である。
目次
第1章 結晶中の電子状態とエネルギーバンド(自由電子近似;強結合近似 ほか)
第2章 ランダウ量子化と量子振動(磁場中での伝導電子の運動とランダウ量子化;電子系のエネルギーの磁場変化 ほか)
第3章 量子振動(リフシッツ‐コセヴィッチの表式;量子振動に現れる減衰因子 ほか)
第4章 角度依存磁気抵抗振動(山地角度(Yamaji angle)
角度依存磁気抵抗振動の定式化 ほか)
著者等紹介
宇治進也[ウジシンヤ]
1988年3月筑波大学大学院博士課程物理学研究科修了。理学博士。1988年4月~科学技術庁金属材料技術研究所研究官。1995年4月~1996年3月アメリカ国立強磁場研究所客員研究員(兼任)。2001年4月~物質・材料研究機構主任研究員。2006年4月~同グループリーダー。2012年4月~同ユニット長。2017年4月~現在、同機能性材料研究拠点副拠点長。2006年10月~現在、筑波大学大学院数理物質科学研究科教授(兼任)。専門:固体物理、特に低温強磁場物性(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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