内容説明
一人の少年が不安そうな顔ではしごをのぼってゆくと、そこは高い高いすべり台の上でした。恐さで足がすくんでいましたが、後からやってきた動物達の、楽しそうにすべり出す姿を見て、少年も思いきって一歩踏み出します。すべりながら見える、決して止まることのない世界は、次々と新しい発見や驚きをもたらし、少年の不安はやがて興味へと変化してゆきます。すべり終り「踏み出してよかった」と心満たした時、少年はあらたに自分の意思で「次」へと挑みます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
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久しぶりに文字のない絵本を読みました。こういう絵本って、文字がなくても十分伝わるし、楽しめるからすごいですね。少年がすべり台を滑る。だから、『Slide』というタイトルなんですよね。でも、彼が滑るのは近所にあるような普通のすべり台ではないんです。ビルよりも高く、鳥や飛行機よりも高いところにある超高層すべり台なんです。あまりの高さに怯えて動けなくなってしまう少年。そんな少年を後押しするのが動物たちなんです。彼よりも先に楽しそうに、嬉しそうに滑っていくんです。こんなすべり台があったら怖くて滑れないだろうなぁ。2017/02/09