内容説明
物語の背景にある文化を明らかにするために。詩歌が語る源氏物語―物語歌の底流、和歌という枠組み、源氏物語和歌の波紋。
目次
1 源氏物語の和歌(源氏物語の巻名・和歌と登場人物―歌から物語へ;物語の回路としての和歌―「幻」巻の場合;『源氏物語』笑いの歌の地平―近江君の考察から;『源氏物語』と『古今和歌集』―俳諧歌を中心に)
2 言葉、そして共鳴する場(『源氏物語』と中唐白居易詩について;舞曲“落蹲”をめぐって―『源氏物語』を中心に;『源氏物語』における催馬楽詞章の引用―エロスとユーモアの表現法として;平安文学における想像と形見としての庭園;『古事記』の歌謡―雄略における笑いと暴力;西行和歌の作者像)
3 しるべとしての源氏物語(『無名草子』における『源氏物語』の和歌;伝定家詠の源氏物語巻名和歌について―祐倫著『山頂湖面抄』を読んで;中世詩人と『源氏物語』―心敬の『源氏』受容を中心に;「零度の読み」としての源氏物語巻名歌)
4 総括(二〇一四年パリ・シンポジウム総括)
著者等紹介
寺田澄江[テラダスミエ]
1948年生まれ。INALCO(フランス国立東洋言語文化大学)教授
清水婦久子[シミズフクコ]
1954年生まれ。帝塚山大学教授
田渕句美子[タブチクミコ]
1957年生まれ。早稲田大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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