内容説明
やる気ゼロの青年が配属されたのは、平安時代から続く渡し船の船頭だった。東海日日新聞好評連載小説待望の書籍化。
著者等紹介
住田真理子[スミタマリコ]
1961年、兵庫県伊丹市生まれ。大阪府堺市、兵庫県西宮市で育つ。甲南大学文学部卒業。フリーライター。阪神大震災を機に、西宮市から愛知県豊橋市へ一家で移住。2009年より大阪文学学校で小説を学ぶ。2014年より「あるかいど」同人。2017年「ハイネさん 豊川海軍工廠をめぐる4つの物語」を出版、同書で第二十一回日本自費出版文化賞(小説部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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もう一回読書好き
1
徳造さんが魅力的で引き込まれていった。空襲の話やは何度きいても、心に迫るもの。戦争が今も世界中であり、お父さんが戦い、死んだり負傷したり、子供たちまでも犠牲になっていると思うとつらくていたたまれない。 テルさんの話では映画「ひまわり」を想い出した。どの国でも戦争に翻弄された人たちの運命は切ない。 ホームレスの村やサバイバルゲームのフィクションっぽい感じがしたが、最後の渡し船が廃止にならず、委託になって残っていくところは、あり得そうで「よかったあ」と思った。希望のあるエンディングがいい。 2025/05/31
みん♪
0
地元なので見慣れた景色がたくさん書かれていて楽しく読み進めることができました。 また、子供の頃朧気に聞いた戦争の話が 大きくなるに連れて身近に感じなくなりどこか人ごとだと思っていたけど 確かにこの土地で起こったことなんだなぁと改めて思い知ることができました。2024/03/07