内容説明
「障害があっても何かができる。」―この思いを抱き、自分を取り巻く自然、宇宙、万物の生態、そしてなにより人間愛にいのちを注いできた。先天性脳性麻痺を背負って出生し、医師からの短命宣言を克服したのは奇跡的なこと。長いあいだ詩を書き続けてきた。いつか12冊目の詩集を上梓することになった。妻や介護の人たち、ボランティアの人たちに感謝と愛をこめて、この5年間の作品をまとめた。奇跡の58年、詩人浜野伸二郎。
目次
焼き魚
偶然
野の花
パートナー
春告げ鳥
真珠婚式
生命を繋ぐ
浴衣姿
命日
自由〔ほか〕
著者等紹介
浜野伸二郎[ハマノシンジロウ]
1952年兵庫県高砂市に生まれる。3才のとき、先天性脳性小児麻痺と診断される。1970年『姫路文学人会議』同人となり詩作を始める。1970年、障害(児)者と健常(児)者が共に福祉向上を目指す組織『雑草の会』を設立。1971年、カウンセラーに認定。1972年、処女詩集『人間』を自費出版(以後十一の詩集と一冊の自分史、一冊の小説を編み、数々の賞を受賞する)。1976年、健常者の多鶴子と結婚。1994年、重度の頸椎症に(残存機能は左手指三本)。1998年以降、『姫路自立生活支援センターをつくる会』などの自立支援のためのセンターを次々設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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