内容説明
北欧随一のシンフォニスト、シベリウス。日本を代表する合唱指揮者がその音楽の魅力と人生の深奥にせまる!詳細な作品表・年譜・索引付き。
目次
生い立ち、そして“クッレルヴォ”へ
“クッレルヴォ”
“レンミンカイネン組曲”
交響曲第一番
交響詩“フィンランディア”
交響曲第二番
ヴァイオリン協奏曲
交響曲第三番
交響曲第四番
交響曲第五番
交響曲第六番
交響曲第七番
交響詩“タピオラ”
交響曲第八番、そして最後の日々
シベリウス音楽に接すること
アイノラの主人―家族、友人、秘書が語る人間シベリウス
著者等紹介
松原千振[マツバラチフル]
合唱指揮者。国立音楽大学およびシベリウス・アカデミーに学び、マスタークラスを修了。E・エーリクソン、D=O・ステーンルンド両氏に師事。1978年よりヘルシンキ大学男声合唱団、フィンランド放送室内合唱団、タピオラ合唱団などで活動。1987年に北欧で発見された単旋律聖歌の復元および蘇演を担当。1980年代後半から欧米のプロ合唱団に客演指揮、1997年、東京混声合唱団の常任指揮者となり、2013年から正指揮者に就任した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち♬
39
「人生の喜び、活力、そして情熱。この三つの要素と音楽的な思いが進歩するがごとく」彼の音楽は構想されてゆく—日本での数少ないシベリウスの伝記、本書では彼の交響曲作曲に焦点を当てその生涯を辿ってゆくことを試みている。しかし伝記であるにも関わらず登場人物の言動やエピソードに関しては出典・引用の記載がかなり雑で、他の作曲家の伝記と読み比べても作曲家への愛情があまり感じられないのが残念。もっとも生粋の物書きとはいえない著者なので多少のことは目を瞑りたいのだが、題名に惹かれて読む人のためにも正確な情報の記載を願う。2019/03/21
こいとも
2
去年の自分への誕生日プレゼントで購入。 数少ないシベリウス本。2014/01/10
Decoy
2
一国を代表する天才作曲家でありながら、意外とハッピーでない人生。辺境の地で、悩みながら、ずっと孤独な闘いを続けてきたような印象。 2014/02/28
かんたろう
2
シベリウスの音楽が好きである。あの短調のちょっと変わった旋律はフィンランドの民謡にその源があると知った。また例えば「フィンランディア」の重々しい始まり方はスウェーデンやロシアに支配されていた苦難の歴史を表し、時に交じる行進曲的な軽快な旋律はフィンランドの独立、そして発展を表しているとも言われているらしい。そういう背景を知って聴くとまた違った聴き方ができるのも良い。シベリウスが男声合唱曲を多く書いているのは知らなかった。交響曲だけでなく、今度はそんな音楽も聞いてみたい。2013/12/09
-
- 電子書籍
- フリーライフ ~異世界何でも屋奮闘記~…