内容説明
編集は企画を立て、人を集め、モノをつくるために、言葉とイメージとデザインをアンサンブルすること。メソポタミアの壁画からレディー・ガガのfacebook、マクルーハンからIKEAの取説まで、編集の仕組みと魅力を解き明かす21世紀の編集入門書。
目次
第1章 高速編集史―編集はこんなふうに進化してきた
第2章 企画は企画を感じさせないこと
第3章 言葉は人々を振り向かせる
第4章 イメージはアーカイヴから生まれる
第5章 デザインの形式こそがメッセージである
第6章 編集は拡大する
補講 ところで「美しい」とは何?
著者等紹介
菅付雅信[スガツケマサノブ]
編集者/菅付事務所代表。1964年宮崎県宮崎市生れ。法政大学経済学部中退。『月刊カドカワ』『ロックンロール・ニューズメーカー』『カット』『エスクァイア日本版』編集部を経て独立。『コンポジット』『インビテーション』『エココロ』『リバティーンズ』の編集長を務める。現在、出版からウェブ、広告、展覧会までを編集する。マーク・ボスウィックの写真集『Synthetic Voices』でニューヨークADC賞銀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
13
特に琴線に触れた箇所を引用しておきます。 1.P244「既知のものを土台にしてのみ、未知が了解され、衝撃を与える」(引用の引用です。出典は19世紀のフランスの詩人だそうです)2.p245「過去のことと外のことを知る、これが勉強の本質ではないでしょうか?」2012/07/09
しんこい
11
雑誌や書籍に限らず、Webでもイベントでも編集という行為がある、というのはなるほどと思いましたが、自分が読みたかった分野とはちょっと違いました。せっかくの説明も図版小さくて分からないのが残念で、もともと講義だったそうですが、本向けではないですね。2016/05/07
ステビア
11
なかなか。デザインやアートにもっと触れたくなる。2015/04/23
パブロ
10
「編集者は何もできない人である」。だからこそ、一流のカメラマンやライター、デザイナーを使うことにより表現することによって「編集」するんだと著者は断言する。うん、そうそう、その通り。ここでもう目からウロコが落ちまくり。そして、「編集とは『だれかに、なにかを、魅力的に伝える』という目的を持った行為」であることを教え諭してくれる懇切丁寧な本。「あなたの人生があなたの最高の編集物」とは、おみそれいたしました。編集って何だろう?って人も、現在編集者の人にもオススメ。私も改めて編集の奥深さを知りました。2012/05/07
しろ
9
☆6 人は編集する生き物であり、いま最も編集しなければならないのは、その人自身である。編集は、言葉、イメージ、デザインの三つから成り立っていると言う。著者は様々な雑誌を手掛けた編集者で、それだけに豊富なネタを持っている。著者のかかわった雑誌や、その他の刊行物、さらには本でもないものまで取り上げて、「編集」という行為を取り上げる。やはり大事なのは、組み合わせと熟考と柔軟さ、だと感じた。引き出しが多いので、読み物としても楽しめる一冊だった。2012/03/31
-
- 和書
- 白昼夢の森の少女