内容説明
あの“革命”は、いったい何だったのか。自己の“二重構造”に苦しみながら、世界を手玉に遊びきった“素晴らしい4人(ファブ・フォー)”。“ビートルズ現象”の深層をみずみずしい感性で読み解いた名著の復刊。
目次
1 不幸で小さなビートルたち
2 三分間芸術の時代に
3 画面の黄金分割
4 アメリカン・ヒーローの凱旋
5 ながら族の青春
6 プレイ・バックはできない
7 見えない冗談
8 愛こそすべてだったのか
9 ビートルズを知らない子どもたちへ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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「アイドルに対して吐き出される、嫉妬、罪悪感、性欲によって支配された強い緊張感は、ときに殺意にまで高まるものである。」(69頁) 対象のアイドル視が対象を殺すことにつながる、ジョン・レノンの死はその一例なんですね2020/02/08
タイコウチ
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精神分析医/音楽家によるビートルズをめぐるメディア文化論。ときに精神分析の理屈が勝る印象もあるが、トリヴィアともいえるエピソードにまで目を配り、自らの音楽家としての同時代証言も交えて丁寧に語られるビートルズ論は、一読の価値あり。元々1987年に出版されたものの復刻版(2009年9月)だが、思いのほか鮮度と精度はまだ十分。新しい後書きではマイケル・ジャクソンの死にも触れているが、本文では加藤和彦にも直接・間接に言及があり、本書の復刻直後の訃報を思い出さずにはいられない。2010/01/31
tamagotree
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ちょっと、テイストが微妙な感じ。すぐに読むのやめた。(図)2020/01/22