内容説明
ジャックは、びょうきの母親のところにしにがみをいかせまいと、しにがみを木の実のカラにおしこめた。こえだでせんをして―“しにがみの実”のできあがり!ところが、それからこまったことがおこりはじめ…。「死」というふかいテーマを、ときにユーモアをまじえながら、絵本というかたちで、やさしくこどもたちの心にとどける。
著者等紹介
マッダーン,エリック[マッダーン,エリック][Maddern,Eric]
オーストラリア出身。現在は、英国内で昔話の語りと歌手活動を行いながら、絵本の執筆も多数手がけている。英国の北ウェールズ在住
ヘス,ポール[ヘス,ポール][Hess,Paul]
オーストラリア出身。グラフィックデザイナーやアートディレクターの職を経て、イラストレーターとなる。児童書の挿絵や絵本の画家としても活躍中。英国のサマセット在住
しみずようこ[シミズヨウコ]
本名・清水陽子。神奈川県出身。製薬会社勤務の後、児童文学翻訳家を志す。「やまねこ翻訳クラブ」会員。地元の小学校で絵本の読み聞かせ活動を続けている。山形県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
22
命にはいつか終わりがあるのだと、理解するための絵本のように思います。 自分の母親が生死をさまよっている時、延命を望むことは当たり前のことではあります。 ジャックのした行為は素晴らしいと思いましたが、生命の法則を壊すような重大さも持っていたということは皮肉でした。 以前に読んだ「黒グルミのからのなかに」と同一のお話だと思いましたが、なぜか死神の存在感において、この絵本の方が、明るい感じがしました。 読み比べると面白いと思います。2022/11/17
ひお
21
母親の死を前に死のすべてを否定しようとした少年のお話。死のない世界では母親の死は逃れられたけれどあらゆるものが死なない世界では食べるために他の動植物を殺すこともできない世界の命の円環の法則が壊れてしまうことに。命は、死は、避けられない。けれど終わりがあるから新しい命に続いていくのだから。けっこう考えさせられる作品でした。2010/12/08
魚京童!
20
「黒グルミのからのなかに」と同じ話。こっちのが面白くない。日本語がゴミだから?感動はするのだけれど、それは内容を補完しているから。死ぬってなんだって話だよね。死んだところで生まれ変われると信じてしまえば…。面白くないレビューだな、相変わらず。2016/11/07
ヒラP@ehon.gohon
16
C事業所で読み聞かせしました。2022/10/27
どあら
16
図書館で借りて読了。生死のお話は奥が深いです。2019/09/13