内容説明
家のしごとには、渾身のちからをこめるだけの値打ちがある。でもときには、サボったり、大げんかしたり、やらかしてもいる。山本さんの、そんな日常。毎日新聞の人気連載を書籍化。
目次
1 ひとつ屋根のした(家族のかたち;親しいよそのひと;台所で顔を洗う ほか)
2 受け継ぐ(捨てていい場所;ふみこ!!;ごめんください ほか)
3 台所にて(ままごとの気持ち;ひじき、フランスへ;一年に一度 ほか)
4 夫婦(わたしに歯向かわないで!;鍋焼きうどん;そこらにあるもの ほか)
5 家のしごと(渾身のちからをこめて;おみおつけのお守り;ごしごし ほか)
6 風景をつくる(行きずりの「ばかやろう」;「年の功」の不足;三度呼んだのに ほか)
7 子どもたち(ぱりぱりっ;コロッケどっさり;これ以上何を ほか)
8 本日休業(ぐわんぐわん;カロー体質;くたびれた日 ほか)
9 友人(ノゾミさんとサン;順ちゃん;ふんちゃん ほか)
10 老いる(ちがうわたし;あっぱれ;最初が肝心 ほか)
11 台所から想う(「個」をとりもどす;ある日;ひとを思い、生活を見る ほか)
著者等紹介
山本ふみこ[ヤマモトフミコ]
1958年北海道小樽市生まれ。随筆家。3人の娘を育て、市の教育委員として奔走し、日々を重ねる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りえこ
25
装丁が素敵。やはり日常が大切だなと思いました。山本さんの本はたくさん読んでいますが、いつも面白いです。自分が悪い喧嘩の話とかも書ける素直さが素晴らしいと思います。2019/04/21
うー(今年も遅くなります)
20
この方は芯のしっかりした強い人だ。『本日休業』宣言しても私の休日より断然働いてある(^^; 『~「学校で1日を過ごした」「体育祭楽しかった」というひとつひとつにもっともっと価値を見出していい。今日1日が無事に終わるということは恩寵そのもの。奇跡のようなこと』『子どもは身近な大人がすることをじっと見ている。見ていていつかそれを自ら してみようとする存在』『いってらっしゃい「気をつけて」の言葉のかわりに「いい日にしてね」に変えてみた』真似したい!2020/11/23
みなみ
19
家事や家族との関わりをテーマにしたエッセイ。心に残る言葉が沢山あった。「近年にいたっては、この世で一度でも会うことのできた縁を、奇跡のように考えるまでになっている。」「おみおつけはわたしが、食卓で手渡せるお守りなのだ」「おもてで誰のことも傷つけずに過ごして帰ってくる。そこにどれほども思い深さが必要だろうか。だからつい、「気を付けてね」と念を押してしまうのだ」2023/10/18
いぼいのしし
15
エッセイ。何気ない日常がいい。日々の雑務を楽しんでやっているようでうらやましい。2020/03/24
はこ
15
新年最初の読了は山本ふみこさんの新刊エッセイ。待ってたんだよ~久しぶり~と懐かしい人に再会したような気持ちになりました。娘さん、ご主人とのこと、人との関わり、温かくて、やはり山本さんの本は今年も私の道しるべとなるでしょう。日常の暮らしの中で大事にしなければならないこと、そこはぶれずにいきたい。2017/01/04