内容説明
大人でも、学校の先生に訊いても、インターネットはわからない…。子どもがおこすインターネットの”事故”を防ぐために、気鋭の評論家、1981年生まれの荻上チキが立ち上がりました。いま話題のネットいじめや、学校裏サイトなど、ネットに関する問題はこの本で解決!誰も教えてくれなかった“ネット・ケータイ”リテラシー入門。
目次
第1章 12歳からのインターネット
第2章 電子のお手紙―Eメールならではのルールがあるよ!の巻
第3章 出会いの森―迷惑7人衆あらわる!の巻
第4章 つながりの市場―ネットでもお金と信頼は大事だよ!の巻
第5章 語りの塔―君の発言で世界を変えろ!の巻
終章 旅立ちの日―一人旅のはじまりなのだ!の巻
著者等紹介
荻上チキ[オギウエチキ]
1981年生まれ。批評家、ブロガー。成城大学文芸学部卒、東京大学大学院情報学環学際情報学府修士課程修了。人文社会科学系を中心にネットで話題のニュースやトピックを紹介する人気サイト「トラカレ!」、政治哲学、社会学、文学、芸術など幅広い議論を展開する思想メールマガジン「αシノドス」編集長(芹沢一也と共宰)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サン
18
中学入学した子供向けのインターネットの本。インターネットに関する基本的な事柄が対話形式で読みやすく書かれている。発刊からしばらくたっているからか、現在のインターネットに対応しきれていないことがある。この本を読めば怖くないとまで言い切れるかが心配。習うより慣れろだけれど、小さな失敗がのちの人生を大きく損失させるのがインターネットだと思うので、扱いが難しいな。2021/01/24
katsubek
7
悪くないのだが、ちょっと軽すぎないか。「こわくない」と思うことは大事だ。が、「こわい」と思うことも大事だ。「覚悟」してかからねばならないことも伝えて欲しいのだが……。2014/06/20
ybhkr
1
2008年発行。そのため今のインターネット知識として足りなかったり、使えないものも多い。インターネットについての本はせいぜい2年前くらいの発行じゃないと完全に乗り遅れてしまうなあ。今はメールを使う子は少ないと思う。LINEの影響でメアドを知らなくてもチャット状態でやりとりできたりする。また、TwitterやFacebookについての言及もないのが弱い。また、銀行の話はインターネット関係ない噂話ですよね?信金事件は大学などでテキストになることも多いメジャーな案件なのでこういう使い方はあまりよくないかと。2015/03/31
MrO
0
基本的な内容ながら、バランスが取れている良書。極論に陥ることなく、ネットに対する心構えがわかる。一見、物足りないように見えながら、必要にして十分な内容が簡潔に述べられている。2014/04/18
comajojo
0
ミシマ社の本。荻上さんがウェブリテラシ-を分かりやすく伝えようとしている。おおよそ2頁見開きで質問とその答えが書いてあるが、まぁーこれらの質問&答えは妥当なものばかり。荻上さんが力入れてるのは5章「炎上」における「自己責任」うんぬんくらいかなぁ。でもこれらは新書のほうを読んだほうがもちろんいいし・・・。大人が読むには物足りないが、ウェブリテラシーが無い人間に「ウェブと付き合うにはこういうところを気をつけよう」と説明するにはいい指南書。2009/07/17