内容説明
国家の圧力の下、メディアが誘導する「風向き」に追随する日本社会。戦後最大の岐路に立つ今こそ、求められる、ポピュリズムに対峙する民衆思想の興隆!
目次
第1章 日本人は何故「世間」に寄りかかるのか(「世間」という像が共有される過程;日本人と言語表現;言語表現と日本語の二重性(漢字文と平仮名文の共存)
異文化編集(日本的習合)の様々―日本人はいかなる立場で異文化を吸収したのか
「世間」観念を規定する通俗的価値観
「世間」という観念が含意するもの―概念化の試み)
第2章 近世封建社会と「世間」―江戸幕府は如何なる仕組みの社会をつくったのか(元禄という時代―町人的「世間」の実相;元禄期における民衆思想の特徴;転換期の民衆思想―政治経済的背景)
第3章 近代社会の展開と「世間」(近代天皇制国家が受容(排斥)した価値
戦後社会を覆う「世間」感覚)
第4章 民衆思想の行方(新たな地平に向かって―「世間」を乗り越える確かな手ごたえ;現代に蘇る鎌倉新仏教の精神;「鍛錬と自己規律」が育んだ職人の技)
著者等紹介
篠崎勝[シノザキマサル]
1937年生まれ。1962年一橋大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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