内容説明
世界遺産登録から5年“神秘の熊野”は解き明かされたか?地理・歴史・民俗…そこに生きる生活者の視点にたって先学を吟味し、熊野の総合的把握に迫る。
目次
1 熊野の素顔に迫る(熊野の範囲;空間としての熊野―「山嶮し」についての若干の考察;熊野像の視点の検証;先学に学ぶ熊野三山成立前の熊野の原像;「熊野」という地名からみえるもの)
2 熊野の辺路と道標(熊野街道の「辺路」;鹿児島県出水市の「辺路」;海の熊野と補陀落渡海;「道路元標」び調査;中央標の謎)
3 近代黎明期の紀州・熊野(明治前期の神社合祀―和歌山県田辺市・西牟婁郡を中心にして;藩政村から近代行政村へ―明治初期の和歌山県の大区小区制と町村分合)
4 熊野の近代を支えた産業遺産(紀伊半島の索道―紀南索道を中心に;また一つ消えた産業遺産―上秋津関西電力川中口発電所;ミニミニ発電の四村川発電所)
著者等紹介
桑原康宏[クワハラヤスヒロ]
1944年和歌山県田辺市生まれ。1966年和歌山大学教育学部卒業、同年以降二川中学校、田辺高校、田辺商業高校、熊野高校、南部高校教諭、和歌山大学教育学部非常勤講師。現在、関西大学文学部非常勤講師。主な所属研究会:野外歴史地理学研究会役員、田辺文化財審議会委員、和歌山県文化財研究会役員、紀南地名と風土研究会事務局、交通史研究会など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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