目次
0 物理はたのしい
1 力学(はじめに;古代ギリシャの力学;中世ヨーロッパの物理学;キリスト教と学問の関係;天文学の発展;ルネサンス期の天文学;ルネサンス期の力学;近代科学精神の基礎をつくった人々;ニュートン力学;運動方程式;運動方程式の読み方;慣性の法則;第三法則(作用反作用の法則)
万有引力の法則
ロバート・フック
振り子の運動
ケプラーの三法則ふたたび
摩擦力
慣性力
回転座標系で働く慣性力
ニールの放物線、フーコーの振り子
力学的エネルギー
手投げ人工衛星
ニュートンの功罪
おわりに)
著者等紹介
村上曜[ムラカミヨウ]
東京都出身。京都大学工学部物理工学科、同大学院工学研究科航空宇宙工学専攻修士課程修了。グラスゴー大学(スコットランド)にてPhD取得。専門は回転翼機の飛行力学と流体力学で、特にオートジャイロに興味を持っている。米国ヘリコプター協会、日本航空宇宙学会、日本エトルリア協会、Japan Mensa会員。現在、宇宙航空研究開発機構(JAXA)で研究員としてヘリコプターの研究をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Quijimna
4
チェロを弾く物理学徒、博覧強記にして謙虚な人格。 著者を知っているからなおさら、その強い思い入れが伝わってくる。 直前まで視界を覆っていた霧が晴れて、この世界を遠くまで見遥かす感覚、というべきか。 物理を知るということが、身の回りの事象から遠い天体の動きまでを説明できる、それが削ぎ落とされたようなシンプルな式で表わせる。その楽しさをひたすら素直に伝えたいという無邪気な動機までもが行間からにじみ出る。 「素朴理論を簡単に排しない」 重い石が先に落ちるだろうとか、天動説とか、人の感覚により【コメントに続く2013/07/01