内容説明
大きく変容しつづける世界や現実の中でさまざまな困難に直面し揺れ動いてやまない精神。「思考」とは私の目に映る世界と現実を「試行/エッセイ」する軌跡である。一個の私の精神を果敢に刻む散文集!
目次
1 アジアへ(アジアへの旅の始まり―ルアンパバーンから八王子、大田へ;分断と文学の可能性 ほか)
2 日本の短歌へ(短歌は詩であり、芸術である、というあたりまえの事実について;総合的に力を合わせて ほか)
3 ヨーロッパへ(ケンブリッジ大学ウルフソン・コレッジで知った合唱の喜びと可能性;二〇一〇年のケンブリッジ滞在とブリッドポート文学賞のこと ほか)
4 表現へ(狼涙三十回忌法要と記念の講演の印象;クラウディアに寄す ほか)
5 わたしへ(両姓併記パスポート獲得記―結婚制度を使いこなす;Epithalamion(祝婚歌)―文学と社会 ほか)
著者等紹介
大田美和[オオタミワ]
1963年(昭和38年)、東京都生まれ。現在、中央大学文学部英文学教授、専門は近代イギリス小説、ジェンダー論。2019年4月より中央大学杉並高校校長を兼務(20年4月現在)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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