内容説明
時代の表層と戯れる言葉ではなく、本質を見極める“短歌の思想史”へ!短歌は、この“危機的な十年”という時の流れの中で、何を、どのように表現してきたか?現実の“実相”に、真摯に立ち向かう歌人の初の批評文集。
目次
1 時評集2006‐2015(2006‐2011;2011‐2015)
2 批評と書評(思想詠の地平―後期近藤芳美論序説;光と影とのウロボロス―沙羅みなみ歌集『日時計』;クオ・ヴァディス・ドミネ―桜木由香歌集『連祷』;悲しみを量るシェーマ―佐伯裕子歌集『流れ』;歩み出るビュリダンの驢馬―沖縄と本土の狭間で 玉城寛子歌集『きりぎしの白百合』;憂愁あるいはアキレスの腱―浅野美紀歌集『ムスカリの咲く』;修辞とシュール―大木孝子句集『あやめ占』;デリダへの反逆―荒牧三恵文集『八月の光』)
著者等紹介
今井正和[イマイマサカズ]
1952年(昭和27年)、埼玉県生まれ。76年、早稲田大学法学部卒業。82年、同大学院研修生(島田信義教授指導・資本主義法思想)修了。87年、「未来」入会、近藤芳美に師事。91年度「未来年間賞」受賞。一時、同人誌「砦」に参加。06年、「開耶」入会、15年、退会。現在、神奈川県立高校の倫理・政治経済・時事問題研究講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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