日和

沖 ななも【著】

北冬舎（2016/05発売）

• サイズ B6判／ページ数 229p／高さ 19cm
• 商品コード 9784903792583
• NDC分類 911.168
• Cコード C0092

内容説明

遠い遥かな拡がりに変容する空間とともに在り続けるわたしたちの“心の体験”と“経験する心の相貌”とをなにげなく繊細な感性が現像する望遠の第十歌集！

目次

１（電線の仕事；身をまもるすべ　ほか）
２（領域；さきゆき　ほか）
３（わが骨；脇正面　ほか）
４（深夜の秒針；火の力　ほか）
５（そらみつ；はめごろし　ほか）

著者等紹介

沖ななも［オキナナモ］
１９４５年（昭和２０年）９月２４日、茨城県生まれ。７４年、「個性」入会。８３年、第一歌集『衣裳哲学』で第２７回現代歌人協会賞受賞。９４年、佐藤信弘と「詞法」を創刊。２００４年、「熾」創刊、代表（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[浦和みかん]

割とシンプルな歌が多いと思うんだけど、<どうやっても見えないものはしかたなくだらりと両手を垂れて立ちおり>とか<本能というかたまりをだっこしておーよしよしと言いてゆすぶる>の観念というかイメージの面白さや、<あるとき、どうと倒れてそのまんま何十年も横たわる杉>とか<隣家(となりや)の南天　向かいのピラカンサ　裏家(うら)の千両　わが家の椿>のリズムや造りの面白さは加藤克己っぽさがあるなあと思う。

2017/12/15