内容説明
「オソトdeゴハン」感動体験エッセイコンテストとは、これまでになかったまったく新しい飲食店ガイドブックを作るために、日本最大級の飲食店検索サイト「ぐるなび」の協力を得て開催されたものです。飲食店では普段、どんな感動の瞬間が生まれているのか、ユーザーの方たちの生の声を募集して、受賞作をひとつの本にまとめたものが本書です。この本には味や雰囲気のみによるお店の評価は一切記載されていません。あるのはひたすら、「感動」のみ。泣きながら読む、初のグルメガイド、誕生です。
目次
第1章 オソトdeゴハン感動体験エッセイコンテスト受賞者作品(奇跡のレストラン;二度目のプロポーズ;私の人生を変えたペスカトーレ ほか)
第2章 オソトdeゴハン感動体験エッセイコンテスト佳作作品(初めての「どうぞ」;僕らにとってのステーキの味;お母さんはいなくていいよ ほか)
第3章 オソトdeゴハン感動体験エッセイコンテストサポーター(岸朝子審査員評「食事は人と人とのコミュニケーション」;服部幸應審査員評「人の五感を満たすことが飲食の感動を広げる」;久保征一郎審査員評「外食での感動を守りたい」 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よこしま
18
どの話しも充分すぎるほど、感動が詰まっていて、形の上では最優秀賞から佳作まで別けられていますが、どれも最高な作品です。私自身にもこんな店主さんや店員さんと逢えたらなと羨ましく想えました。個人的には、夫が借金の保証人になってしまったがために妻子に一旦は離婚されたけれど、店主さんの一言で復縁できた「二度目のプロポーズ」、美味しくもなくコーヒーと紅茶しかないが、味ではなく人の話しを聞いてくれる店主の「心の声を開く喫茶店」に共感しました。副題にはガイドと記されてますが、大半が店名記載ありませんし、必要ないかな。2014/08/17
みんと
4
忙しい毎日の中で、いつも何かに追われ、気持ちまでギスギスしてしまっている時に、ぜひ読んでもらいたい。 人の心の温かさに触れると、自分の気持までもが、ジワーっと潤ってくるのがわかる。 ここではお店で出会えた人達や食べ物を通して、何か大切な物を思い出させてくれるのだが、外食もたまにはいいなぁと思えてくる。 そして素敵なお店を探してみたくもなった。2012/08/19
樹999
3
半年ぶりくらいにまとめて本を読んだが、一冊目がこれで良かった。泣くほどではなかったけれど人間まだまだ捨てたもんじゃない、と感じることができた。たとえ自分にとっては活字の中の幻想でも、気持ちが温かくなったのは事実。モノをちゃんと食べられること、誰かに食べてもらって喜んでもらうこと、どっちもこの上なく幸せなこと。明日はちょっとだけ優しくなれる気がします。2013/05/24
Mari.
2
外食のささいな幸福な瞬間が切り取られている。家族や大事な人たちとの外食の記憶をたどりたくなり、その人たちとのこれからの時間も大事にしたくなる。2021/04/04
pakod
1
本当に泣きながら読ませていただきました。小さな幸せがたくさん詰まっています。接遇ネタにも使えます。2011/10/10