目次
夜の人々
「みちのく」という夢
最初の挫折、そして江戸へ
江戸の「客」筋
寿貞芭蕉の妾
暗転した運命深川元番所
傑物仏頂
『奥の細道』出発の謎
田植の白河関
象潟に来た謎の男
『奥の細道』屈指の名作
旅の終わりに
時雨の峠
著者等紹介
光田和伸[ミツタカズノブ]
1951年、愛媛県温泉郡坂本村(現・松山市久谷町)に生まれる。京都大学大学院文学研究科博士後期課程中途退学。京都大学助手、武庫川女子大学助教授を経て、国際日本文化研究センター准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Abdiel
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松尾芭蕉隠密説について取り上げた本。芭蕉の生い立ちや社会背景、『奥の細道』以外の俳句にも焦点を当てて考察する。ドラマティックな芭蕉の人生とそれに呼応して変化する俳句の作風が描き出されている点が良い。2009/08/21
yearning for peace
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やはり芭蕉は影の役目を背負っていたのか・・・。非常に読み応えありました。2009/03/06
紅林 健志
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芭蕉忍者説を扱った本。芭蕉を藤堂公のご落胤と見て前半生を読み解いていく前半部分はおもしろかった。ただ、おくのほそ道の旅を読み解く後半部分は、忍者説だけでは説明しきれていない印象。何のための旅なのか、背景となる政治的背景はどういうものなのか説明がないとやはりすっきりはしなかった。 2021/07/01