内容説明
子どもの心の発達に脳科学は何ができるか。社会問題化する子どもの発達の障害に脳科学者が向き合う。脳科学から人間の発達過程とメカニズムを解明し、新しい「発達科学」を構想する。
目次
第1部 感情の脳科学と子どもの発達環境のいま(脳科学におけるパラダイムシフト;子どもの発達環境の現実)
第2部 感情の脳科学への挑戦(子の親へのなつき―愛着形成のメカニズム;愛着形成の安定化に必要な報酬系;身体感覚としての自己認識と子どもの心の発達)
第3部 新たな発達科学の必要性と可能性(生涯発達学としての感情の脳科学;脳科学に隣接した学術領域における発達支援への取り組み;社会的資源、政策、制度と発達科学)
座談会 子育てや発達障害に関わる親と専門家との橋渡し
著者等紹介
中村俊[ナカムラシュン]
1947年浜松市生まれ。鎌倉市立第二小卒。神奈川県立湘南高校から東京大学理学部生物化学科に入学。理学博士。京都大学霊長類研究所高橋健治教授、東京大学医科学研究所上代淑人教授、アメリカコーネル大学ラッカー教授に師事。国立精神・神経センター神経研究所部長をへて東京農工大学工学研究院教授。現在、同名誉教授、国立精神・神経医療研究センター知的障害研究部客員研究員。株式会社コルラボ(行動解析による情動評価法・環境制御法開発)代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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