リーダーズノート新書<br> 廃炉時代が始まった―この原発はいらない

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リーダーズノート新書
廃炉時代が始まった―この原発はいらない

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  • サイズ B40判/ページ数 391p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784903722368
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0236

内容説明

異論を排除して開発を推進する産官学の癒着体制、ハイリスク・テクノロジーでありながら、その対応を怠ってきた当事者や規制当局、つぎつぎに起きる事故・故障、そして機会さえあればそれらを隠してしまう隠蔽体質、日本の原子力界はこうしたことを反省することなく、ひたすら「福島への道」を急ぎつつあった。日本が同じ過ちを繰り返さないための、必読の書。

目次

第1章 ハイリスク=テクノロジーとしての原子力発電(茨城県東海村核燃料製造施設ジェー・シー・オー(JCO)臨界事故の恐怖
なぜ日本の原発は増えるのか ほか)
第2章 原発を点検する(原発の安全性は;欠陥と老朽化が目立つ初期原発―東京電力福島第一原子力発電所 ほか)
第3章 動燃事故で崩壊した日本の核燃料サイクル政策(再処理工場=「放射能化学工場」の困難さ;プルトニウムは天与の資源か邪魔者か ほか)
第4章 非民主的体質を生んだ原子力開発史(原子力導入のいきさつ;激しい論争と拡大路線 ほか)

著者等紹介

舘野淳[タテノジュン]
1936年旧奉天市生まれ。1959年東京大学工学部応用化学科卒業。日本原子力研究所研究院を経て、1997年から中央大学商学部教授。2007年中央大学退職。現在核・エネルギー問題情報センター事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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coolflat

0
2000年に出版された本である。本の中で、実際にあった原発の事故やトラブルの原因と問題点を技術的に解説しているが、その中で廃炉にすべき欠陥原子炉として、一番目に福島第一を挙げているのが、この本の凄いところだろう。個人的に参考になったのは、MOX燃料と使用済みMOX燃料の件だ。プルサーマル発電はプルトニウムを処分するためにやっていることだと推進派も認めるが、MOX燃料はウランとプルトニウムの混合酸化物であるため、結局はウランからプルトニウムが生成され、プルトニウムを減らすことにほとんど寄与しないのだと。2013/04/12

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