内容説明
裁判官、検察官、弁護士…。司法の専門家が抱える問題は、そのまま法治国家の、困難な課題となって国民に襲いかかるに違いない。彼らが暴走したら、一体何が起こるのか。司法がシステムエラーを起こしたら、誰が誰を裁くのか。本書は、ジャーナリストたちがつぶさに検証した7つの短いレポートで、日本の抱える司法の問題を浮き彫りにしてゆく。
目次
第1章 彼らを蝕む責務、孤独、不安 壊れる前に、裁判官を何とかしてくれ
第2章 羅針盤なき「正義」の船隊 日弁連が揺れている
第3章 高知白バイ事件の根底にある問題 垣間見える「推定有罪」の構図
第4章 犯罪先進国、アメリカの司法に学ぶ 司法取引の功罪
第5章 0.0015キロワットの盗電で女子大生摘発 携帯電話の無断充電は犯罪か
第6章 法医学の現場で、何が起こっているのか 沈黙を強いられる死体
第7章 破産者と債権者の財産が、管財人報酬に消えていく 誰も知らない破産管財人の選任と報酬のルール
体験者レポート 検察審査会という砦
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nabebe
2
前に読んだ「絶望の裁判所」では裁判所の闇を知れたが、今回は裁判所の闇だけでなく弁護士の闇や検察官の闇についても知れた。やはり司法に対する信頼が厚すぎて、閉鎖的空間に司法がなりすぎた結果、さまざまな弊害が生じているというべきだろうかと感じる。裁判官・検察官には官僚特有の弊害、弁護士には寡占組織特有の弊害があるようだ。ただこの本はそれぞれの項目が短いレポートで構成されているので広く浅くはしれたが詳しくは別の本を読んだほうが知れそうである。2018/02/09
takachan
2
あっさりプールサイドで読み終わった。高知のでっちあげ事件について読みたかったのだけど既知の情報以上のことは得られなかった。2014/08/16
あり
0
短いレポートという副題が示す通りの内容。この本を取っ掛かりにして興味を持った分野があれば、その分野についてより詳細な書籍を読むのが良さそうです。2015/04/25
illsign
0
30分ほどでさらっと。司法に関係しているからといって倫理観が特別高いとはいえないのはわかった。読みやすいけど、内容は特別言うべきことない。七つのレポートって時点でさらっと流す本なのは分かってたんで、求めてたものは得られた。2013/06/21
あられ
0
破産管財人の謎が知りたくて読んだけれど、謎のままであった。2011/02/19
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