内容説明
内科も外科も小児科も、予防・在宅医療まで「全身まるごと」診てくれる医師。それが家庭医です。
目次
第1章 家庭医療の先駆者(海外で学び、日本で実践―岡田唯男;日本で模索し、海外で振り返る―藤沼康樹)
第2章 家庭医に魅せられた医師たち(生き方が映し出される医療―西村真紀;脳神経外科医から総合診療医へ―臺野巧)
第3章 家庭医にしかできない仕事(大学で家庭医を育てる―前野哲博)
第4章 プライマリ・ケアと家庭医のこれから 対談(日本の医療を支える力に―丸山泉・草場鉄周)
著者等紹介
舟見恭子[フナミキョウコ]
ライター。1962年生まれ、埼玉県出身。東京の編集プロダクションでパンフレットや書籍などの企画・制作を経験。1996年、夫の郷里である札幌に移住。以後、広告・雑誌・ウェブサイト等の取材および原稿制作に従事。北海道大学大学院情報科学研究科や、同大学院医学研究科のウェブサイト等の科学ジャーナルも多数担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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OHモリ
4
〇家庭医療の第1線で活躍している5人の医師へのインタビューを通じて、家庭医とはどんな医師か、家庭医療とは何かを紐解いていく・・・ ●いまいち分からなかった『総合診療専門医』と『家庭医』の関係、別に区別するべきではないってことが分かって理論的にはすっきり。心情的にはやや微妙だけど原則が分かればOKです。 ●我が診療所ではわりと積極的に学生実習や研修医を受け入れていますが、リクルーの実績につながることはないし面倒に思っていた部分もあるけど、将来の医師の育成という高い視点に立てばまた意義が再認識されますよね。2018/01/10
ねころじ
4
専門化されている大学病院で働いていると、専門の必要性に焦る。家庭医を胸張ってやっている人たちの言葉を聞いて奮い立った。2015/12/19
ぺぱろん
1
まだ家庭医という言葉が全く浸透していなかった時代から、マイノリティ、でも、とても重要な役割を担うという選択をしてきた医師たちの証言。 - 家庭医は地域を診る。地域の医療的課題を探すを目的としている。 - 老いと病の境界線。老衰は文化的な診断名。なぜなら、病院では老衰とは診断をつけず、何がしか別の診断名がつくため。 - 日本プライマリ・ケア連合学会は、長年努力し成果をあげているが、未だ500名の育成にとどまる。2016/03/19
norimakitarako
1
岡田唯男、藤沼康樹、草場鉄舟、丸山泉、前野哲博と家庭医療界ではちょーーー有名な先生方のライフヒストリーの一部や今後の未来予想図などなどを読むことができとてもわくわく。個人的には藤沼先生の「ヘルスアーキテクト」というシステムを作る立場や、前野先生の大学教育(大学と診療所の連携システムの設立、質の高い教育体制)に対する姿勢などがとても勉強になった。折を見て読み返したい。2015/08/07
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