目次
第1章 労働社会の変容と「若者の労働運動」(三つの「労働社会」論;労働を中心とした社会の生成と変容 ほか)
第2章 「若者の労働運動」は何をしているのか―「ユニオンぼちぼち」の事例から(「ユニオンぼちぼち」の活動内容;労働社会の変容と「ユニオンぼちぼち」 ほか)
第3章 企業社会のオルタナティブ―首都圏青年ユニオンの事例から(組合加入者の多くがサービス業に従事する若い非正規労働者;アンケートから見る青年ユニオン ほか)
第4章 経験運動としての「若者の労働運動」―フリーター全般労働組合の事例から(先行研究の検討;フリーター全般労働組合の問題意識の変遷 ほか)
第5章 「労働/生存組合」の誕生―フリーターユニオン福岡の事例から(ニート・引きこもり支援に関する先行研究の検討;フリーターユニオン福岡の結成過程と活動内容 ほか)
著者等紹介
橋口昌治[ハシグチショウジ]
1977年生まれ。立命館大学衣笠総合研究機構ポストドクトラル・フェロー、ユニオンぼちぼち副執行委員長、「きょうと労働相談まどぐち」相談員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒナコ
11
「小泉改革」などに伴う日本経済の新自由主義化に伴って、若者のライフコースやライフスタイルは変化した。本書は、日本の若者が不安定化した2000年代初頭から2010年代前半に起こった「若者の社会運動」を、その当事者たちへのインタビュー調査もとに解説したものである。→ 2023/07/07
makoppe
0
2000年代の若者の労働運動がどのような活動をしてきたのか。アトム化した人たちの個別性を大事にしつつ居場所として労働運動をやってきた。私たちも学ばなければならない実践が盛りだくさん。やっぱり私は労働組合が社会を変えるとは思わないけど、労働組合から社会は変わる可能性はあると思わされた次第。「居場所」が労働組合として作られた時には、それは立ち上がる土台にすることができるはずだ。考える場として労働組合は機能させねばならない。2015/11/28
檜田相一
0
2000年代に労働構造の変化によって生まれた非正規労働者を包摂する労働運動として「プレカリアート」(不安定貧民)という言葉を掲げ、正規労働者の組合では対応できない問題に対処する労働組合が生まれてきた。単純に労働問題を団体交渉で解決するだけなく、〈生存組合〉を目指し、ケアや居場所を提供する。 一連の活動自体は既存の運動で包摂できなかった人々をうまく拾い上げているが、構造自体に立ち向かう強度が足りないという印象。2022/08/24