なぜ遠くの貧しい人への義務があるのか―世界的貧困と人権

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  • サイズ A5判/ページ数 423p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784903690520
  • NDC分類 368.2
  • Cコード C0036

目次

第1章 人間的豊かさと普遍的正義
第2章 人権をどのように考えるべきか?
第3章 道徳原理の抜け穴
第4章 道徳普遍主義とグローバルな経済正義
第5章 ナショナリズムの境界
第6章 民主制を達成する
第7章 コスモポリタニズムと主権
第8章 グローバルな制度的秩序によって生み出された貧困の根絶―グローバル資源配当への覚書
第9章 新薬開発―貧しい人々を除外すべきか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

21
2008年初出。 無縁社会なら隣人の孤独死を回避 せねばならない。 これとはさらにスケールが広がる話。 最低限の正義基準。 ⑴広範な人権の欠損、 ⑵欠損の予見可能 ⑶無理なく回避可能、 ⑷代替設計の予見可能(11頁)。 章末注、重要箇所も明瞭。 分量は超長文。 貧しい国の統治者やエリートの責任。 彼らは専制的、腐敗、残忍で、 貧しい多数派の諸利益に無感覚 (55頁)。  感性、想像性に鈍いところが顕著か。 カントによると、 慢性の痛風の苦痛で生の個人的な 価値が損なわれるが、    2014/06/22

イボンヌ

8
井上達夫さんの『リベリベ』にて、引用されていたので挑戦しました。表題の結論を見出だすことが出来ませんでした(涙)2017/07/13

g_eiru

2
我々先進国の住民はグローバル経済システムによって間接的に発展途上国の住民を害しているという話。先進国は安定的に資源を引っ張って来れるように独裁者であってもその権威を認め、資源を輸入する。その結果として我々は間接的にその独裁者の圧政に協力している事になるし、自然資源を盗んでいるとも言えるのではないか。 前半は難しかったけどかなり面白かったですね。後半はそういった現状を帰るためにどのようなシステムを導入すればよいかという提言があるが、正直これは夢物語にしか思えなかった。まだまだ先進国側の視点が抜けていない。2020/03/01

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