内容説明
胎児のいのちと、そのいのちから恩恵を受ける人々をめぐる生命倫理。人々や社会はどのような道徳観をもってこの小さないのちに向き合ったのか。
目次
対談 『中絶胎児利用の衝撃』をめぐって
序章 中絶胎児組織を用いた子宮内胎児治療の現状と移植を受ける側の苦悩
第1章 中絶胎児組織の研究利用をめぐるアメリカ合衆国でのモラトリアム時代
第2章 中絶と胎児研究の倫理―全米委員会の議論をてがかりとして
第3章 胎児および胎児付属物の処分と利用に関わる問題
第4章 胎児の遺骸はどのように扱われるべきか―イギリスのガイドラインから
第5章 中絶と胎児利用の「道徳的共犯関係」の問題―ドイツ、スイスの指針を手がかりに
著者等紹介
玉井真理子[タマイマリコ]
1960年生まれ。東北大学大学院教育学研究科博士後期課程修了、教育学修士。その後、東京大学医学部にて保健学博士取得。現在、信州大学医学部保健学科准教授。信州大学医学部付属病院遺伝子診療部の臨床心理士を兼務。専門は、心理学と生命倫理学
平塚志保[ヒラツカシホ]
1964年生まれ。北海学園大学法学研究科博士課程修了、博士(法学)。現在、北海道大学大学院保健科学研究院准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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