内容説明
新自由「主義」的政策の拡大と福祉国家の変容が進み、安定的な「国家」等の制度を前提とすることができない後期近代において、社会福祉・社会保障に対するこれまでの理論的分析はどこまで有効なのか。アンソニー・ギデンズの「再帰性」概念を参照軸に、再帰性が高まりライフ・ポリティクスへと関係性が変化する社会の状況を捉えるための理論枠組みを提示する。
目次
序章 問題の設定
第1章 再帰性論以前の社会理論
第2章 再帰性論の定義と展開
第3章 再帰性と社会福祉・社会保障の現在1―マクロの視点
第4章 再帰性と社会福祉・社会保障の現在2―ミクロの視点
第5章 社会福祉と社会保障の将来設計―残酷さの回避
著者等紹介
畑本裕介[ハタモトユウスケ]
1971年生まれ。慶應義塾大学法学研究科政治学専攻を単位取得満期退学後、慶應義塾大学・明星大学・東海大学・日本女子大学等の非常勤講師を経て、現在山口学芸大学教育学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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