著者等紹介
アンドラージ,マリオ・ジ[アンドラージ,マリオジ] [Andrade,M´ario de]
1893年ブラジルのサンパウロに生まれた作家、詩人、音楽研究者、民俗学者で、1911年にサンパウロ演劇音楽学院に入学、1921年からは同学院教授。1922年2月11日から18日、サンパウロ市立劇場で近代芸術週間を主催し、ブラジル、モデルニズモのパパ(ポルトガル語で「ローマ法王、最高権威者」の意)と言われた。その著作『マクナイーマ』で、ブラジルの近代的アイデンティティーを謳い上げている
馬場良二[ババリョウジ]
1955年生まれ。東京外国語大学ポルトガル・ブラジル語学科卒業、同大学大学院外国語研究科日本語日本文学専攻修了。博士(学術)。現在、熊本県立大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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らぱん
42
1928年初出。口承文学的なところがあり、騙りの面白さを求めて別訳を併読した。直訳調で日本語としてこなれていないのは慣れたが、誤字が散見され気になった。注釈が多いことが特徴であり騙りの面白さは感じられないが、副読本として読める。マクナイーマの旅のきっかけは誤って母親を殺したことで、世間を知り文明も味わい故郷に戻って全てを破壊するという話だと思うのだが、過剰に滑稽に表現されたブラジル人としての英雄マクナイーマを読み解くのは難しいと感じた。ブラジルのポルトガル語がわからないと味わえないのかもしれない。↓ 2019/12/23
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