感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じゅん
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プリンセス・トヨトミを読んだ時にも感じた「歴史の伝承」って純粋なんですね。東北出身者として、自分はアテルイの系列なのか入植者の血なのか…きっと後者だと思うけど、1200年前の歴史の清算がされていないというこの物語は史実書として受け入れることが出来る読みごたえがある本でした。毘沙門天にそんな存在だったとは驚きでした。難点は盛岡近辺に土地勘がないと読み進めにくい点でしょうか。アテルイを主人公とした大河ドラマをいつかNHKに作ってもらいたいです。決して田村麻呂を主人公、アテルイを悪路王のようには描かないで!2011/01/21
matsu0310
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☆☆☆現代によみがえったアルテイ氏族をからめた在日米軍問題提起。これ、仏像盗難の話からでなく、不良米兵の方から始めた方が、バランスも何も良かった気がしてならん。ともあれ、構想20年の割りに「語り」には抑制も感じられ、少々冗長さはあるが読みにくくはそう無い2010/11/14